最近読んだ一冊~女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび~
用事は特になかったんですが、本屋に立ち寄るとふと気になる一冊に出会いました。
本屋ってとても落ち着く空間でついつい定期的に行きたくなります(^^)
さて、今回初めて紹介する一冊ですが、シリーズものの小説です。
タイトルにある通り、*1
古内一絵さんの作品になっております。
私は、初めて読みましたがこちらシリーズ2作目だそうです。
短編ストーリーで、色んな人物が主人公となるので途中から読みましたが、
違和感なく楽しく読ませて頂きました。
ざっくり内容と感想をこれから書いていきたいと思います。
こちらの作品短編の内容で書かれていますが、ぷっつり全ての話が別な訳ではなくて
それぞれの物語の主人公達はそれぞれ悩みがあります。そして、最後には
マカン・マランにたどり着き、悩みを話し自分達なりに解決するという共通点が
あるのがこの小説の一番の特徴です。
今作品は、計4章です。全て料理名のタイトルで各主人公が、マカン・マランを
訪れた時に食べた料理がタイトルになってます(^^)
特に私が共感した1の内容を要約してその他感想を書いていきます。
1.蒸しケーキのとライフル
この話の主人公は、30代女性派遣社員の西村真奈です。
職場では、派遣社員のお局の美知佳を含む取り巻き達に合わせて
OLらしい髪型、服装に身を包み、お昼休みは景色はいいけどたいして
おいしくもない食堂で一緒にランチを食べるといった生活をしています。
美知佳の毎回同じ自慢話を聞きながら、おいしくもないランチを食べて
自分を押し殺しながら、周りに合わせた生活を送っていました。
ある日、同じ派遣社員の中でも特に仕事が遅く美知佳達に馬鹿にされている
綾乃が会社の他部署の上司との子を妊娠し結婚することとなりました。
そのあとに入ってきた派遣社員の晶子は綾乃とは対照的で、とても仕事は早い
しかし、上司に直接許可を得て音楽を聴きながら仕事をしたり、ランチを
美知佳達と食べたのはほんの一回だけであとはひとりで自由に昼休みを過ごして
自分を貫くタイプの女性でした。
そんなある日、真奈はマカン・マランに訪れることになります。
そして、真奈は「自分がないんです。だから友達がいないんです。」と
マラン・カランの店員のジャダに心の内を打ち明けます。すると、
「この世に自分がない人間なんているわけないじゃない」と一喝されます。
このマカン・マランでのやり取りが結局真奈の考え方を大きく変えることと
なりました。
感想となりますが、空気を読んで自分を押し殺して生きている。。。
そういった経験ある方多いんじゃないでしょうか?
私は、このストーリーを読んで真奈のことを自分のことじゃないかと
思うくらいに共感しました( ノД`)
ジャダとシャールというマカン・マランの従業員として出てくる二人は
実は、女装したガタイのいい男性です。彼らが、発する言葉だからこそ
より説得力があるのかもしれないですね!
誰になにを思われたって自分を貫き通す勇気中々持てないですが、
少しでも行動を変えるきっかけって意外なところにあるものなのだなと
感じた物語でした♪
2~4章もとても考えさせられるエピソードです。今回このブログでは
割愛しますが、ぜひ、本を手に取ってこの素敵な一冊を読んでみてください☆
*1:『女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび』